【 トヨタコレクション企画展 】

トヨタ産業記念館で「トヨタコレクション企画展」をやっていましたので、見せてもらいました。
和時計のコレクションでした。

(2009年3月20日訪問)

企画展入口です。
香時計
日時計の一種です。
仏教で香を絶やさず焚くための常香盤(じょうこうばん)が、後に時計の役割を果たすようになったといわれています。
灰の上に、抹香(まっこう:粉末状の香)で、直線を折り曲げた規則正しい幾何模様を描いておきます。その一端に火をつけ、燃え進んだ長さで時刻を計りました。奈良東大寺のお水取りの行事では、今でも香時計が儀式的に使用されています。<案内板から>
日時計
太陽の動きとその影から時間を知ることができる道具で、その起源は紀元前2000年とも3000年とも言われています。南北を正確に合わせ、またその土地の緯度に合わせて指針(影を作る棒)を傾斜させて使います。
<案内板から>
和時計(わどけい)
江戸時代を中心に日本で作られ、不定時法に対応した時計を一般に「和時計(わどけい)」と呼んでいます。
不定時法は、1日の昼と夜をそれぞれ6等分し、時刻を表示します。昼と夜の長さは季節によって変わるため、昼と夜の単位時間の長さを変える様々な工夫が行なわれました。
2つの天符式調速機構(てんぷしきちょうそくきこう)を昼と夜で切り替える「二丁天符(にちょうてんぷ)」による方法や、文字盤の目盛りの間隔を季節により広げたり縮めたりする「割駒式(わりこましき)」、また、季節により文字盤ごと取り替える「節板式(せついたしき)」といった方法が用いられました。<案内板から>
不定時法は、昼(日の出から日没まで)と夜(日没から日の出まで)をそれぞれ6等分し、一刻とします。季節により昼と夜の長さが異なるので昼の一刻と夜の一刻の長さも季節によって変わります。
例えば名古屋では、夏至の頃の昼の一刻は約2時間30分、夜の一刻は1時間40分となり、50分程度の違いがありました。<案内板から>
尺時計(割駒式の和時計)です。
尺時計(節板式の和時計)です。
24節気(1年を24等分した季節区分法)ごとに、昼と寄るの単位時間の長さが異なる時刻板(節板)を取り替えます。尺時計は日本独自の時計で重りの降りる位置で時刻を示すように工夫したものです。名称は、その形状が尺(物差し)に似ていることによります。<案内板から>
諫鼓鶏時計(かんこどりどけい)
ゼンマイ式で文字盤の窓内に日付、潮の満ち引きの時刻、月の満ち欠けが表示されるようになっています。時計といっても時刻表示機能の無い珍しい時計です。諫鼓鶏(かんこどり)は、中国の故事からとったもので善政が続き天下泰平であることを願ったものです。<案内板から>
上の画像の本体の上に、この画像の蓋が乗っかるようです。
茶運び人形
江戸時代の代表的なゼンマイ仕掛けのからくり人形です。人形が持っている茶托の上に茶碗を置くと、人形はお客様に向かって動いていきます。お客さんが茶碗を取ると止まり、茶碗を茶托の上に戻すと、向きを変えて戻ってきます。
からくり人形師 9代 玉屋庄兵衛氏作
<案内板から>
茶運び人形のからくり部です。
弓曳童子(ゆみひきどうじ)
からくり儀右衛門こと田中久重が、彼の持てる技術の全てを傾注して作り上げたからくり人形の最高傑作です。
動力機構を収めた台上の童子が、矢台の4本の矢を次々に弓につがえ、的に向かって射ります。
動力に真ちゅう製のゼンマイを使い、人形の動きは7枚のカムに連動する糸によって行なわれます。能のような簡素な動きで、人間の表情や仕草を見事に表現しています。田中久重作 江戸時代
<案内板から>


PAGE TOP