【 品木ダム(しなきダム) 】

品木ダム(しなきダム)は六合村(くにむら)にある、利根川水系「湯川」に設置されたダムです。
湯川は、利根川の支流「吾妻川(あがつまがわ)」の二次支流「白砂川(しらすながわ)」の三次支流です。
このダムは、日本屈指の酸性河川であった吾妻川の水質改善(酸性の中和)を目的としているダムで、付随して水力発電も行っています。
ダムの施工は群馬県が行いましたが、完成後は建設省に管理が移され、現在は国土交通省関東地方整備局が直轄で管理を行っています。
またこのダムの上流には、湯川側に草津中和工場が、大沢川・谷沢川側には香草中和工場があって、1日60トンの石灰を投入し続けています。
ダムによって形成された人造湖は上州湯の湖(じょうしゅうゆのこ)と命名されています。

<八ツ場ダムと品木ダム>
昭和27年(1952年)八ツ場ダムの計画が発表されました。
しかし調査の結果、支流の白砂川や万座川から流入する強酸性の河水の為に、当時の建設技術では吾妻川本流にはダムの建設が出来ず、計画は一旦凍結されました。
昭和32年(1957年)群馬県企業局は酸性水流入の最大原因となる湯川に酸性水中和施設を建設し、石灰を大量に投入することで河川水のpH値を中性にする「吾妻川総合開発事業」を開始しました。
昭和39年(1964年)品木ダムを始めとする吾妻川の中和施設が完成しました。
昭和42年(1967年)吾妻川の水質が改善した事から、八ツ場ダムは現在の地点に建設することが決定されました。

(2009年10月23日訪問)
 
11:49頃、湯川右岸側から見た品木ダムです。
浚渫(しゅんせつ)作業が行われています。
管理棟付近にあった水利使用標識です。
管理棟付近から湯川上流方向です。
ここからカメラを右に振りながら、あと3枚写します。
上の画像の右側です。
上の画像の右側で、大沢川・谷沢川方向です。
上の画像の右側です。
画像右端の施設は発電用の取水施設です。
上の画像4枚部分、動画で映してみました。
音は消しています。
管理棟付近にあった案内板です。
天端(てんば:ダムや堤防の一番高い部分)と水門部です。
天端は車も通れる道路になっています。
天端から見下ろしたダムの下流です。
ダムには2門の洪水吐ゲートがありますが、そのうちの一方(右岸側)から写した下流側です。
品木ダム模式断面図です。<案内板から>
中和処理水の流れを解説した図です。<案内板から>
草津中和工場の様子は→草津中和工場
その上流の草津温泉の源流部の様子は→西の河原・湯畑
中和の仕組みを解説した図です。<案内板から>
案内板にあった説明文です。
案内板にあった写真です。
案内板にあった写真です。
こういった理由だと思いますが、草津温泉の「湯畑」に設置された樋などは木で作られていますね。
石灰の投入場所を示した写真です。<案内板から>
ダム提上から見た、大沢川・谷沢川方向です。
上の画像と同じところをズームです。
こちらでも浚渫作業などを行っているようです。
上の画像を映した場所で、水門・管理棟方向です。
画像中農の施設は次の画像で、
発電用取水施設です。
場所を変えて、大沢川・谷沢川が流入している方向です。
この画像右側に写っているのは次の画像で、
浚渫した土砂の一時保管場所のようです。
上の画像を写した付近(少しダムサイトより)から、ダムサイト・管理棟方向です。
ここから、カメラを右に振りながら、あと3枚写します。
上の画像の右側です。
上の画像の右側です。画像奥方向が大沢川・谷沢川が流入している方向です。
ズームです。
品木ダムの近くにある「百八十観音(ひゃくはちじゅうかんのん)」です。
百八十観音の案内板です。
ここから下は、品木ダムの湯川側に設置された施設です。
この画像は湯川の上流側から写していて、画像奥の水面は品木ダムの湖面です。
この堰堤の右側に見える溝状のところから、品木ダム側に水が流れていきます。
その部分をズームです。
ここから入った水は、
堰堤の下流側のここから出て、
品木ダムに流れ込んで行きます。
上の画像を写した所から、湯川の上流方向です。
写っている橋は「品木橋」です。
上の画像から、川が流れ込んでいくところを映しました。
音は消しています。
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