【 西漕手 】

「万葉の時代の港」とも言われる、対馬市美津島町小船越(こふなこし)地区にある、「西漕手(にしのこいで)」です。
小船越は「三浦湾の小船越浦」から小さな丘を隔てて「浅茅湾の西漕手浦(2つ下の画像では「深浦」と表記)」に接しています。

古くはこの丘を船を引いて、東西の浦を行き来していたとされます。
また、かつて遣隋使や遣唐使などは、九州本土から三浦湾に来て、西漕手に用意されていた別の船に乗り換えて大陸に向かったと言われています。
その距離は、一番下の画像の解説文によれば200m足らずであったとされています。
<現地にあった案内板などから>


(2010年8月23日訪問)
 
国道382号沿いのトイレの前に駐車しました。
この付近で振り返って写したのが、3つ下の画像です。
上の画像に写っている案内板の地図です。
深浦と記されているのが「浅茅湾東奥部の西漕出(にしのこいで)浦」に当たります。
国道382号の東側は、現在は陸地になっていますが、郵便局付近までは埋め立てたんだそうです。
以前の小船越浦は、郵便局付近の国道382号のところまであったそうです。
上の画像に、昔の小船越浦を想像してみました。
さらに、小船が岡を越えて両浦を行きかったルートを(オレンジ色で)予想してみました。
平面図でみると神社のところが最短ですが、高低差を考慮するとこのルートなのかと想像しました。
これからご案内するのは、現在地から続くオレンジ色のルートに当たります。
10:33頃、西漕手(にしのこいで)に続く道。
上の画像に写っている案内板です。
さらに西漕手(にしのこいで)に向かって、進みました。
この画像右側の木柱は、次の画像です。
この先、道が2方向に分かれる場所が2つ下の画像です。
史跡 西漕手
2手に分かれるここを、緩やかに、左に、
下りて行くと水面が見えます。
浅茅湾の西漕手浦です。(7つ上の地図で示したオレンジ色のラインはここまでです。)
これから画像左に写っている歩道を進みます。
途中で振り返って、上の画像を写した場所を写しました。
この画像の左側が下の画像です。
地図を確認すると想像できますが、この方向は行き止まりだと思います。
さらに歩道を進んで、振り返って写しました。
上の画像を写した所で、振り返って写しました。
西漕手浦の対岸、面白い地層です。
歩道の終端部です。
この先は浅茅湾を経て、朝鮮海峡(対馬海峡西水道)に通じています。
現地にあった、別の案内板の地図。
上の案内板の解説。

PAGE TOP