信濃川水系にある水力発電施設を紹介しています。


【 千手発電所 調圧水槽 】

この施設は新潟県十日町市(旧川西町)にある「千手発電所の調圧水槽」です。
千手発電所の上部に設置されています。

 


2006年2月25日、まだ沢山の雪に追われている。



調圧水槽は2つあります。
信濃川の左岸側にあり、手前が上流側です。



上流側から下流側の調圧水槽。



下流側の調圧水槽内部。
こんなふうになっていたんですね・・・。



下流側の調圧水槽内部。
水槽内のコンクリートの筒は余水路かと思っていましたが、takeさんから次のように教えていただきました。
takeさん、ありがとうございました。

筒は余水吐ではなく、ライザーというものです。
ライザーは水圧管と直結した縦坑で、水車が急停止した場合、行き場を失った水が噴出します。
噴出した水は筒の外側の空間に落ち、水圧管に通じる小孔より戻される仕組みです。
このような二重構造のものを差動式と呼んでいます。
一重構造のものを単動式、一重構造で水圧管と水槽を小孔で結ぶものを制水口式、二つの特徴を合わせたものが差動式です。また、単動式に横穴を付けた水室式というものもあります。



下流側の調圧水槽内部。
水面に動きが無いので、発電していないのかと思っていましたが、takeさんが教えてくださった内容からすると大きな間違いのようです。
この構造の調圧水槽の場合は、正常に運転しているときには水槽内水面は穏やかなんですね・・・。



下流側の調圧水槽内部。



上流側の調圧水槽内部。下流側の調圧水槽と同じ構造のようです。


上流側の調圧水槽内部。



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