信濃川水系にある水力発電施設を紹介しています。


【 新高瀬川発電所 】

高瀬ダムを上池、七浦ダムを下池にして揚水発電を行なっています。運転開始は昭和54年6月です。

新高瀬川発電所は、付近一帯が中部山岳国立公園に位置しているため自然保護の最優先と豪雪対策から発電所・変電所は全て地下に作ってあります。
高さ55m、幅27m、奥行165mの大空洞の発電所本館には我が国最大級の発電電動機とポンプ水車が4台据え付けられ、合計最大出力128万KWの大容量発電所です。(高瀬川テプコ館のパンフレットから)

揚水発電とは、夜間など電気があまる時間帯に下池の水を上池に汲み上げて溜め、電力需要がある時間帯にその水を落として発電を行なう方法です。

 


バスで発電所本館へ向かうトンネルに入ります。


トンネルの中。


発電所本館と発電機の頭部分。こちら側が3号機、向こう側が4号機


上の画像を写したところで振り返るとこちらの画像です。手前が2号機、向こう側が1号機です。
ちなみに、訪問した時間帯は4台とも運転していませんでした。


今回は2号機を見学させてもらえるそうです。
このフロアの下の階に行きます。


上の画像の下の階に来ました。
この発電所も、発電と揚水を同じ水車で行ないます。揚水の時は、水車を発電の時とは反対に回します。
その初動時、水車が完全に水に埋まっているとその抵抗で、回転をスムーズに始めることが出来ません。そこで、水車周辺の水面を空気圧で押し下げて水の抵抗を少なくするんだそうです。
これはそのための空気タンクです。


これは水車に水を送ったり止めたりするための「弁」です。
発電の時は、こちら側から向こう側に水が流れていきます。つまり、向こう側に水車があります。


水車が納められている建物。


2号機ポンプ水車のプレート。


水車と発電機を結んでいる軸。
この軸の下側が水車、上側に発電機があります。



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