暗殺　（柴田哲孝　著）　

暗殺

　安倍元総理暗殺を題材にしたフィクション「暗殺（柴田哲孝著）」を読みました。

　安倍元総理の暗殺に関して「なぜなのか」との疑問は多くの人が感じ、その理由を知りたいと願っていると思います。
　もちろん「アベガー」の人たちはそんなことを思っているとは思えないが。

　安倍総理暗殺に関心を持つ人の疑問について、大胆な推理を示していて、思わず没頭して読み進めました。序文は現実を取り上げた内容ですが、そこに書かれている通り現実の「なぜなのか」を知りたいところです。
　また本文中で仮名で書かれている人や組織が、実在の人・組織を念頭においているのなら、その対称関係を知りたいと思いました。
　詳しい人なら想像がつくのかもしれないけれど、私はサッパリ・・・。

　柴田哲孝さんの「暗殺」を紹介するために、以下に目次と序文をコピペさせていただきます。
　興味が湧いて、他も読んでみたいと思ったら、本書を手にしていただければと思います。

暗殺　柴田哲孝

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　序文　6
　プロローグ　8
　第一部　影の男　19
　第二部　暗殺　86
　第三部　陰謀論　196
　第四部　蘇る亡霊　267
　エピローグ　追憶　367 　

序文

　2022年7月8日―――。
　時刻は午前11時31分と記録されている。
　日本の、元内閣総理大臣が奈良県の近鉄大和西大寺駅前で演説中に凶弾に倒れ、死亡した。享年67だった。
　絶対に、起きてはならない事件だった。
　おそらく日本の近代史において、国の内外にこれほどの政治的な偉業を成し遂げ、国民に愛され、世界に信頼された首相は他にいなかっただろう。
　日本のみならず全世界に衝撃が疾り、国民は動揺と共に悲しみに暮れた。
　この事件には不審なことが多い。
　遺体から致命傷となった銃弾が消えてしまったにもかかわらず、警察は深く調べることもなく捜査を打ち切った。なぜなのか――。
　しかも3ヵ所の銃創の中には、壇上に立つ被害者を低い位置から撃った凶漢によるものとは別に、逆方向の高い位置から右前頚部に着弾したものがあった。この単独犯では有り得ない解剖所見を警察は無視し、事実を握り潰した。なぜなのか――。
　政府要人暗殺という重大事件であるにもかかわらず、警察による現場検証は事件の5日後まで行なわれなかった。なぜなのか――。
　事件のすべてを知る唯一の人物、41歳の狙撃犯の男はその場で取り押えられ、警察の管理下に置かれた。だが、動機や事実関係がほとんど明らかにされぬまま鑑定留置がなされ、以後の情報はおよそ半年間にわたり遮断されてしまった。なぜなのか――。

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