マッカーサーは慰安婦がお好き<変見自在>

高山正之さんが「週刊新潮」に執筆しているコラム「変見自在」をまとめたものです。面白いし、歴史の勉強にもなります。

変見自在 マッカーサーは慰安婦がお好き(高山正之)

高山正之さんの「変見自在シリーズ」は高山さんが「週刊新潮」に執筆しているコラム「変見自在」をまとめたものだそうです。

変見自在を知ったきっかけはDHCテレビの「変見の作りかた 」という番組です。
著者自身が変見自在を朗読し、さらに解説をしてくれるというもおのでとても面白かった。

変見自在シリーズでは他に『スーチー女史は善人か』  『偉人リンカーンは奴隷好き』 『プーチンよ、悪は米国に学べ』 『習近平よ、「反日」は朝日を見倣え』 『朝日は今日も腹黒い』『トランプ、ウソつかない』 などが出ているそうです。

 高山正之さんの「マッカーサーは慰安婦がお好き」 を紹介するために、以下に目次や目を留めた項目をコピペさせていただきます。
興味が湧いて、他も読んでみたいと思ったら、本書を手にしていただければと思います。

マッカーサーは慰安婦がお好き

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変見自在マッカーサーは慰安婦がお好き [ 高山正之 ]
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目次

第1章
米国がこんなに酷いとは、 日本の戦争映画がダメな理由、 米大統領選も視点を変えれば面白い、 日本叩きのルーツは米国にある、 そして誰も朝日を読まなくなった、 HIV根絶に欠かせない小さなリング、 鳥インフルは米軍の新兵器、 中国よ「あった」というのなら証拠を出せ、 中国が唯一逆らわない相手、 孫文を英雄視するのは止めろ、 米大統領はヤクザがお好き

第2章
きちんと伝わらない「真実」の数々、 「市民」ほどウサン臭いものはない、 原発「安全神話」を作り続けた朝日の責任、 偽善宗教を日本は受け入れない、 日本人の妻は世界一恵まれている?、 日中戦争は「日米戦争」だった、 キューバがHIVを制圧した理由、 密告者には正義感も清潔感もいらない、 ロシアは何度も日本に潰されている、 戦争被害をカネに変えるな、 非道国家が原子力を手に入れると・・・

第3章
中国には強い態度で臨むべし、 刺青は野蛮な白人のステータス、 地震が怖くて日本に住めるか!、 米国のウソをヒロシマは忘れない、 オスプレイ問題に隠された米国の本音、 デッチ上げ人生を歩むスーチー女史の後ろ盾、 シリアで日本人女性記者が殺された理由、 ウソつき特派員は国へ帰れ、 本当の「維新」とは何か、 民主党政権本当の「死因」、 最も効果的な「中国人取扱方法」

第4章
新聞記事は疑ってかかれ、 白人はこんなに劣っている、 日本人特派員よ記者の誇りを持て、 性悪国家はこうして伝染る、 米兵暴行事件には歴史的ルーツがある、 いっそ「香港型中国人」に改良したら、 戦争中の国よりコワい場所、 世界で評判を下げる「スシ」の現状、 歴史オンチはこうして恥をかく、 中国航空会社は値段以上に「命」が安い

第5章
歴史を知れば本質が見えてくる、 これでも中国人留学生を受け入れる?、 デマはこうして創られる、 国際報道の要諦は人種問題、 味覚オンチ国家が仕切るTPPのワナ、 「白い評価」は全くアテにならない、 中東の「日本敵視」はウソ、 伴天連追放令を正しく知っていますか?、 韓国大統領は親子二代で日本に夕力る、 “航空ニッポン”は永久に不滅、 中国人を見たら犯罪のデパートと思うべし


はじめに 

  外国信仰に凝り固まった記事に偏されるな
  ロサンゼルスの少し南、オレンジ郡タスティン高校の校庭でアジア系青年の刺殺体が見つかった。刺創は背中と胸に集申し、とくに心臓部は14か所も刺されていた。凶器は肉厚の尖った肉切り包丁と推定された。
 警察はその執拗な殺害方渋から24歳の被害者ティエンミン・リーに深い恨みを持つ者の犯行とみて捜査を始めた。  リーは南ベトナムが落ちた後、ベトナムから脱出した、いわゆるボートピープルの一人だった。今は難関のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLΛ)大学院に進学を果たし、将来は米国務省に入り、米国大使になって祖国ベトナムに凱旋する夢を持っていた。犯行のあった夜は勉強に疲れ、ローラーブレードで一人汗流しているところを襲われている。  そんな生真面目な青年の周辺から怨恨の線は出てこなかった。捜査は難航したが、当局に届けられた一通の手紙から事件は一挙に解決した。手紙の差出人は犯行現場のほど近くに住む21歳の白人ガンナー・リンドバーグ。
 ニューメキシコ州の従弟に宛てた手紙の文面は「さっきジャップを殺してきた。心臓を20回も刺した」と犯行を詳述していた。
 彼の自宅が捜索され、部屋から白人優越主義やアリアン(白人種)の復興を謳う冊子、ポスターなどが押収された。
 リンドバーグの供述からに17歳のドミニクークリストファーも捕まった。白人であることしか取り柄のない二人は「白人の国家米国に跋扈するマイノリティに憤慨」し、あの晩たまたま1人でいた気弱そうなリーを見つけた。
 勢いでリーを袋叩きにし、もがく被害者の背中をリンドバーグが肉切り包丁で刺した。ドミニクが「心臓もやれ」と囃し、瀕死のリーを仰向けにして左胸を執拗に刺した。リーとは面識もなかった。ただ「日本人が憎くて殺した」ことを認めた。
 当時、ロサンゼルス特派員だったが、この事件は引っかからなかった。「ヘイト・クライム(人権憎悪犯罪)」「ジヤップをやった」というキーワードはずっとあと、州地裁がリンドバーグに死刑を宣した判決で知った。
 改めて経緯を調べた。人種民族が違う、それだけで見ず知らずの人問をここまで憎悪して切り刻めることに驚かされた。
 しかし、考えてみれば日本人は幾度となくリーと同じ体験をしてきた。本書で紹介した1928年に起きた済南事件もその一つだ。この山東省の商都には欧米各国人も居留していたが、蒋介石軍は日本人だけを探し出して暴行し凌辱した。うち12人は目玉をえぐる、顔の皮を剥ぐ、腹を割く、屍姦するといった中国人特有の手口で殺害された。
 乳房を切られ、陰部を銃剣で刺された女性の検死写真が残るが、日本政府は「余りに残酷」ゆえに新聞掲載を禁じた。戦前戦後を通じて日本人が人種憎悪について意識を持たなかったのはこの配慮からだと思われる。囚みにこの配慮を北京政府は逆子に取った。検死所見の写真を「満州731部隊の人体実験の写真」に仕立て、反日教材に載せ、日本糾弾の小道具に使う。彼らにまともは期待できない。
 そして通州事件だ。約一万の中国兵は未明に街を襲い、ここで日本人だけを狙い、丸一日かけて260人を凌辱したうえ、いたぶり殺した。女はみな強姦され、果てに陰部に俸を突き立てられ殺された。子供は両手指を斬り落とされ、鼻や耳に針金を通して広場に引き出して殺された。
 「中国人は笑いながら殺戮を実行した」という証言も残る。それは西安、青島で笑いながら日系企業に放火略奪する彼らの表情と似る。その前、浙江大で日本人留学生30人が「笑う中国人大学生」集団に屋上に追い詰められ、飛び降りを強要された。文革当時、鄧小平卓琳が突き落とされ、半身不随になったのと同じやり方だ。彼らは変かっていない。
 これだけ日本人へのあからさまなヘイト・クライムを見せつけられながら、朝日新聞から日経産経に至るまで「反日デモの熱気の正体は北京政府への不満と反感」とか馬鹿を言う。 彼らが見せる危険な人種憎悪を伝えずに、なんて彼らの心を勝手に斟酌するのか。
 日本の新聞に現れる中国報道はまだ米国報道よりはましだと言われてきた。米国からの報道は「米国は民主主義の聖地」で、なんでも日本人より上等と思い込んだ特派員が記事を書いている。オバマがTPPを言えばどの新聞もそろって賛成するのはそれを書く特派員がみなオバマの言葉を神の言葉と信じているからだ。
 神のお言葉に逆らうTPP反対記事があり得るわけもない。
 そこまで歪んだ米国報道に比べたらまだ北京からの報道はましだが、それでも中国語を喋る彼らにもどこか、ワシントン特派員と似た「習近平は神様」的心情がある。
 中国人は危ない。中国への投資などとんでもない。あんなところに妻子を連れて赴任する者の気がしれない。今度、何かあれば日本人駐在員の妻はみな強姦され陰部に棒を突きたてられる。彼らの子どもたちは両の手の指を切り落とされ、鼻に針金を通され、大安門前に引き出されて殺される。
 歴史がそう語っている。しかし北京特派員はそうは書かない。あの反日デモを見ても「いや彼らは日本人が憎いのでない。北京政府が憎いはずだ」と彼らの希望的観測で済ます。
 こんな危ない中国人をなぜ弁護するのか。中国人が改心した、日本人への人種憎悪を改めたというなら、彼らがその証拠を示し、立証すればいい。それまで日本人のために警告を発し続けるのが新聞の役目だろう。
 ニューヨークタイムズの国際版インターナショナル・ヘラルド・トリビューン紙アジア版はほとんど中国向けに編集されている。
 その紙面がここ一年ですっかり様変わりした。一面に堂々「ティファニー、中国でなくカンボジアを選ぶ」とか米企業がさっさと中国大陸を離れようとしている状況を伝える。
 北京の大気汚染PM2.5の危険をいち早く告発したのも米大使館の屋上計測器であり、それを一面で大々的に報じたのはヘラルド・トリビューンだった。米国はかつて「2030年代、中国が米国を抜く大国になる」と予測した。今は誰も信じる者はいない。
 日本の新聞に騙され、中国から足抜きもできなくなった日本人の悲劇がところどころから漏れ聞こえてくる。
 そうした悲劇を避けるためにも、そして外国信仰という、特有の心根に縛られる新聞が伝えないホントのことを本書で少しでも知ってもらえれば、幸せである。


伴天連追放令を正しく知っていますか?

 日本にきた宣教師にいい人は少なかった。  例えばイエズス会のルイス・デ・アルメイダらは布教地の神社仏閣をぶち壊させた。キリスト以外に神はいらない。
  大名には火薬一樽を女50人と引き換えにした。日本の女は高く売れた。「欧州各地で見目良き日本の娘たちが秘所丸出しで鉄枷につながれ売られていた」と大正少年使節団の報告書にある。
 秀吉は怒った。元締めのガスパール・コエリヨに売った女を連れ戻せと命じた。世にいう伴天運追放令だ。対してコエリヨは切支丹大名に連合して秀吉を潰せと唆し、奴隷商売も一向に止めようとしなかった。
 キリスト教はその異様さを島原の乱でも示した。
 日本人はゲリラにならない。戦に負ければ落ちて山奥でひっそり暮らす。それが日本人の形だと宮本常一が書いていいる。しかし切支丹に染まると性格が変わった。まるで中国人みたいに徒党を組み、野盗と化して民を襲っては略奪して、ついには原城に寵った。
 攻めあぐむ幕府にオランダ人が海からの砲撃を申し出た。こちらは新教。原城の旧教徒をやっつけるのに何の痛痒もありませーん。
 日本人は呆れ、以後ずっとキリスト教を邪宗門と呼んで、その布教を禁じた。

 明治元年。維新政府は国民の心得として「五榜の高札」を出したが、そこでも「切支丹ご制禁」は続けると伝えた。
 欧米は怒るが、折しも苦力を満載したペルーの奴隷船マリア・ルス号が横浜で検束された。
 まだ奴隷商売をやっている。キリスト教徒の欺瞞が再確認され、結局欧米側は、不平等条約改正を口実にやっとキリスト教禁令を解かせた。明治6年のことだ。

 敗戦後、マッカーサーは日本に慰安婦の供出を要求し、神道を邪教扱いして靖国神社を潰そうとした。アルメイダがやったこととそっくりではないか。
 彼はまた日本のキリスト教徒がたった20万人と聞いて聖書一千万冊を空輸し、宣教師2500人を入れ、国際基督教大学もつくらせて布教に尽した。
 6年後、彼がクビになって帰国するときの信者総数は20万人。結局一人も増やせなかった。
 彼は米海軍情報部のアーサー・マッカラムの話を聞いていれば、こんな無駄をしないで済んだ。 マッカラムは宣教師の息子として明治31年に長崎で生まれた。父は布教に生涯を捧げたが、日本人は「太陽や山や狐を拝む救われない民族」(加瀬英明、ヘンリー・ストークス『なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか』)で、入信する者はほとんどいなかった。
 失意の中で日本の土になった父を見て、彼は「日本で育った宣教師の子の多くと同じように日本に対して強い嫌悪感を抱いた」(同)。
 彼は日本をいかに戦争に追い込むかの研究に没頭した。彼の案は採用され、真珠湾でそれが実った。戦後、焼け野原になった日本を見て彼は父の無念を晴らせたと思った。

 宣教師は中国にも行った。
 あっちの民は見るからに哀れで、それが「可哀相な者に手を差し伸べたがる米宣教師の特性に合った」とラルフ・タウンゼント『暗黒大陸・中国の真実』にある。 中国人は粗暴だが、撫でればなつきもした。宣教師は生き甲斐を感じ、彼らの子どもたちも嬉しかった。
 江蘇省鎮江で布教する宣教師の娘に生まれたパール・バックは『大地』で中国人を素朴な善人に描いた。
 山東省生まれの宣教師の息子ヘンリー・ルースはやがて雑誌「タイム」を創刊して中国を贔屓する一方で日本を誹誇し続けた。
 蘇州生まれのジョージ・フィッチは父のあとを継いで宣教師になり、朝鮮人テロリストを上海の日本人租界に潜り込ませて白川大将らを暗殺させた。 彼は南京が陥落すると牧師仲間のマギーらと謀って日本軍は残虐だった、何十万も殺したと神をも畏れぬ嘘を捏ね上げた。 キリスト教徒とはそういう人たちなのだ。 大分で切支丹の墓が見つかった。「迫害と受難の中で」とか朝日新聞がキリスト教を弾圧した日本をいかにも悪かったように書きつらねていた。

 神は言います。薄っぺらな知識で歴史を論じてはならない。

     (2013年3月7日号)

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