【 上武佐駅(かみむさえき) 】

上武佐駅(かみむさえき)は、中標津町(なかしべつちょう)字武佐にあったJR北海道の駅です。
1989年(平成元年)4月30日に標津線(しべつせん)の廃止に伴って廃駅になりました。

標津線は、標茶町(しべちゃちょう)の標茶駅で釧網(せんもう)本線から分岐し標津町の根室標津駅に至る本線と、中標津(なかしべつ)町の中標津駅から分岐し根室市の厚床(あっけし)駅で根室本線に接続する支線からなっていました。

中標津町を舞台とした高倉健主演の映画「遙かなる山の呼び声」には、この上武佐駅も登場しました。
健さんが演ずる田島耕作が、函館に住む兄(鈴木瑞穂)と再会するシーンが上武佐駅でしたね。
先に到着した兄が駅前の地元の人に「この駅前に食事が出来るところがありませんか?」と尋ねるが何も無く、結局駅舎内で会話し、差し入れのコーヒーを手渡しなどすることになった。

映画のクライマックスは、思い出しただけでも泣けてしまいます。

<クライマックスのあらすじ>
健さん演じる田島は警察に自首して裁判を受け、急行列車で網走へ移送されている。
その急行列車の中で刑事に付き添われている田島に会うために、遠軽駅からハナ肇演じる虻田と倍賞千恵子演じる民子が列車に乗り込んでくる。もちろん田島にメッセージを伝えるため・・・。
田島に直接声をかけることが出来ないので、虻田はわざと田島に聞こえるように民子と会話し、「民子が酪農を止めたことと、町で武志と共に田島を待っているということ。」を聞かせる。
刑事に申し出て、民子は田島に黄色いハンカチを渡し、田島は涙を拭いながら窓に顔を向けるのだった・・・。

(2009年8月24日訪問)
 
12:15頃、上武佐駅跡を探してさまよいました。あの十字路を左折して道道775号線のようです。
12:29頃、道道775号線を走っていますが、この辺りは上武佐地区のようです。
12:34頃、ようやく到着しました。
駅前だったと思われるところには、映画の撮影ロケ地であったことを示す標柱と、映画の宣伝看板が設置されています。
この画像奥のほうに写っている案内板のようなもののところに「上武佐駅跡」と書かれた案内がありました。
映画の宣伝看板を
改めて写してみました。
感動的なこのようなシーンがありましたが、健さんの顔、ちょっと怖いですね・・・。
この宣伝看板の裏には次の3枚の画像の写真がありました。
駅のホームで打ち合わせする健さん、鈴木瑞穂、山田洋次の写真。
健さんと、民子(倍賞千恵子)の1人息子である武志(吉岡秀隆)のシーン。
山田洋次監督が平成16年にスタッフと当地を訪れたときの様子。
6枚上の画像に写っていた案内板のところへ来ました。
左に上武佐駅跡と書かれた案内が掲げてありますね。
案内板にあった絵です。
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