【 鮭立の磨崖仏 】

金山町山入字鮭立居平(かねやままち やまいり あざ さけだちいだいら)にある、鮭立磨崖仏です。

この磨崖仏は、天明の飢饉による痛ましい被害状況を見て、止住(しじゅう:ある場所にとどまって住むこと)していた修験者「法印宥尊」が発願し、五穀豊穣と疫病退散を祈って作り始め、更にその志を継いだ「法印賢誉」の代に完成したと伝えられています。
第三紀層凝灰岩に彫られている像の高さは約15センチから60センチまでの厚肉彫りで、その数は51体です。
修験道の主尊である不動明王を中心に置いて、如来・菩薩・明王・天部の格尊像が配置されています。
天部の尊像である荼き尼天、飯綱権現、九頭竜権現、鬼子母神、弁財天、閻魔大王などは県内唯一のものと思われる。特に深沙大将は全国的にも珍しく臼杵石仏群(大分県)に一体あるだけだと言われています。
(現地にあった案内板から)

2008年6月15日訪問
 
国道252号から5Kmほど松坂峠方向に進んだ鮭立地区、町道から200mほど入ったところに、
鮭立磨崖仏があります。
ほぼ正面からの画像。
覆堂の柱で3ブロックに区切られているように見えますので、向かって左の壁、まん中、右の壁の順に見ていきます。

右の壁面が古く、現在は風化して顔料が少し残っているだけですが、完成当時の美しさが偲ばれます。(案内板)
向かって左側の壁面には像は彫られていないようです。
それとも削り取られたのか・・・?。
上の画像を写した所から、町道方向。
向かって左側の壁面前からまん中の壁面を写しました。
まん中の壁面は壁全体が奥まった形に掘りこまれ、その左面と正面に像が彫られています。
左面に彫られた像(上の画像の左部分)。
正面、不動明王が彫られている面。
不動明王をズーム。
向かって右側の壁。(この画像の左端に写っているのは3つ上の画像に写っている面の左端部分)
上の画像の右続き。


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