【 珠洲市の塩 】
珠洲市にある製塩会社を見学(見学自由のようです)しました。
国道249号沿いにある新海塩産業 (しんかいしおさんぎょう)さんと、珠洲製塩(すずせいえん)さんを訪問し、流下式塩田、揚浜式塩田などを見学することができました。両社は歩いてもすぐの距離です。

(2009年5月9日訪問)
14:20頃、新海塩産業 (しんかいしおさんぎょう)さんの施設を訪問しました。
こちらの会社では、すだれによる「流下式塩田」で海水を濃縮しています。
濃縮した海水を貯めるタンクです。
濃縮した海水を煮詰める釜です。
二つの釜を使って「荒炊き工程」と「仕上げ炊き工程」を行うんだそうです。
二つの釜の間にあるタンク状のものは、荒炊き工程が終わった塩水をろ過する装置です。
この工程の説明については、下にまとめた「珠洲製塩」の画像をご覧ください。
仕上げ炊き工程の次は、「苦汁(にがり)」切りです。

まだこの液体が残っている状態で釜揚げをしますが、この液体は、苦汁(にがり)と呼ばれる豆腐の凝固材として使われるものになります。
海水の成分の中で塩になれない成分がこの苦汁(にがり)となって残ります。
苦汁液がなくなるまで煮詰めると、塩はかえって美味しくなくなるのでこの釜揚げのタイミングは重要です。<説明してくれた人のお話から>
苦汁(にがり)切り箱です。
底に「よしず」「竹」が敷かれていて自然ににがりが切れるようになっています。7〜10日かけて苦汁を切ります。<説明してくれた人のお話から>
売店です。塩クッキーなどを購入しました。
14:50頃、ここから下は、珠洲製塩(すずせいえん)さんの施設です。
揚浜塩田は、残念ながら作業が終わっていました。
体験もできるようです。
流下式のモデル施設もありました。
粗炊き釜です。
粗炊き工程が終わった塩水をろ過する装置です。
仕上げ釜です。
苦汁を切るための施設です。
天然苦汁(にがり)貯蔵庫だそうです。


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