2004年6月5日、上田市の中禅寺です。
ここの薬師堂は重要文化財です。
本堂。 真言宗智山派のお寺です。 |
本堂内部。 |
本堂を右に見ながら進むとこの山門があり、その向こうに薬師堂があります。 仁王像は県指定文化財で、全国でも5番目に古い仁王像だそうです(中禅寺拝観券の案内文)。 |
薬師堂。 素朴で落ち着いた感じのお堂です。 |
薬師堂の案内板。 中禅寺薬師堂は「方三間(ほうさんげん)の阿弥陀堂」という形式で建てられています。 方三間とは東西南北のどの方向から見ても柱が4本立っていて、間が三つあることをいいます(柱と柱の間を間と呼びます)。 茅葺屋根のてっぺんに、少し先のとがった丸い玉(宝珠)や、その下に四角な台(路盤)をのせて、真上から見ると、真四角な屋根に見えます。これを「宝形造(ほうぎょうづくり)」といいます。 扉は正面に三か所、残りの三方に一か所ずつあり、あとはみな板を横に張った板壁になっています。このような建て方は、平安時代の終わりごろに行われた形式で、岩手県平泉町にある国宝の中尊寺金色堂などが、その代表的な例です。 また、薬師堂の中ほどに、4本の丸い柱(四天柱)を立て、その中に本尊の薬師如来が安置されています。この様式も中尊寺金色堂と同じです。 このような特徴から、薬師堂が建てられたのは、平安時代末から鎌倉時代初期と考えられています。約800年前の長野県最古の建物であるばかりではなく、中部日本最古といわれる貴重な建物です。 |
別角度。 |
薬師堂内部、薬師如来坐像。 その右が木造神将立像だと思います。 |
薬師如来坐像の案内。 |