【 三国川ダム(その1) 】


六日町にある三国川ダムです。
中央コア型ロックフィルダムで、洪水調節、流水の正常な機能維持、水道用水の供給、発電に使われているそうです。
ダムに関する詳細は「三国川ダム管理所」のHPを参照してみましょう。

<ちょっと考えること>
ところで、洪水調節は住民の生命・財産を守るためにも必要なわけですが、「どのような方法でどの程度行えばいいのか」というのは議論のあるところだと思います。
長岡市の信濃川河川敷に病院や美術館、商業施設などの建設が可能になったのはこういったダムのおかげでしょう。
住民も利便性を得たと言えるのでしょうが、それにもまして得をしたのは誰なんだろう?。
建築物としてのダムを見るとき、その規模などに「すごい!」と感心するのだが、一方で、結果的に現代の錬金術(河川敷)?の手段にもなっていると思ってしまうのである。

ダム下からの画像。

<画像A>
この流れは、右が「常用洪水吐ゲート」を通った流れ、左が「利水放流ゲート」を通った流れです。
途中で合流していますね。

天端(てんば)は遊歩道になっている。

ロックフィルダムですねー。

画像Aの流れを上から眺めてみましょう。
中央部右よりの施設は、東北電力の五十沢第二発電所とこのダム用の発電所の建屋です。
その左上は、橋のたもと(右岸側)にある取水施設から取水された水が流れ込んでいく沈砂池です。
そこから五十沢発電所へ流れていきます。

非洪水期常用洪水吐(赤い水門があるところ)と非常用洪水吐(その右側のオーバーフロー部分)。
 

上の画像を写した場所から下流側。
洪水吐の放水路。

ダム湖側。
赤い屋根の施設は「選択取水設備」で、そこから取り込んだ水は利水放流ゲートから流され、画像Aの左の流れになります。
その左の赤い施設は「常用洪水吐予備ゲート」で、そこから取り入れた水は「常用洪水吐ゲート」を通って、画像Aの右の流れになります。
なお、発電所を運転する水は選択取水設備から取水され、途中利水放流ゲートへ向かうトンネルと別れ、さらにそれぞれの発電所(東北電力の三国川第二発電所と国土交通省三国川ダム管理所発電所)に分かれて発電所に送られているそうです。

非常用洪水吐との位置関係。

非常用洪水吐。

選択取水設備。

ダム湖側からダムを写しました。

ダム湖にある網場。
魚を捕るためではなく、流木などがダム湖に侵入するのを防ぐためのものです。

ダム湖上流部分、黒又沢の砂防ダム。

  

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