【 大河津分水 】


かつて信濃川は度重なる水害によって越後平野に大きな被害を与えてきました。
この被害をなくすためには、増水した水が越後平野に入る前に一部を日本海へ直接流せれば良いわけで、そのために作られたのが大河津分水(おおこうづぶんすい)です。大河津分水は越後平野を潤すとともに水害から守り続けています。

信濃川に設けられた「洗堰(あらいぜき)と、大河津分水路に設けられた「可動堰(かどうぜき)」を操作して、信濃川と大河津分水路の流量を調節します。

通常時は「洗堰」を開いて、下流域の用水として、毎秒270立法メートルを放流します。その他の水のほとんどは可動堰から分水路を通って海へ流します。
下流域が洪水の時には、「洗堰」を閉じ「可動堰」を開け、全量を直接海に流します。

上流域が洪水の時には、下流域が洪水でない場合は洗堰を開き、洪水の場合は洗堰を閉じます。上流から流れてくる洪水は分水路を通して海へ流します。

今回訪問した場所は「大河津分水公園」として一般に公開されています。

(2008年5月6日訪問)

信濃川と大河津分水路(大河津資料館付近の案内板から)。

堰の様子(大河津資料館付近の案内板から)。

信濃川大河津資料館。

旧洗堰。
向こう側に写っている建物は「国土交通省信濃川河川事務所大河津出張所」で、その左に写っているのが現在の洗堰(あらいぜき)です。
画像手前の水路(右から左へ流れています)は大河津分水路側から取水して「西川」に水を送る流れです。

大河津分水路に設けられた可動堰(かどうぜき)。
 

旧洗堰の信濃川側。
画像手前の流れ(右から左へ流れています)は「西川」に水を送る流れです。

更に左にカメラを向けるとこの画像です。多目的広場になっています。
画像左に写っている赤い橋は「本川橋」です。

旧洗堰の上。
旧洗堰は平成14年(2002)にお登録有形文化財に登録されました。

信濃川左岸下流側から見た「洗堰」。「洗堰」は信濃川に流す水量を調節します。

「洗堰」左岸側に設けられた魚道と信濃川上流方向。
画像右側に通じている流れが大河津分水路への流れです。

「洗堰」の上から、信濃川下流方向の眺め。赤い橋は「本川橋」です。

ゲートの昇降装置も油圧です。

魚道観察室への入口。

魚道観察室は3箇所あるようですが、私が入ったのは左岸側の観察室(現在地と記載してあるところ)です。

階段を下りてくると、観察施設があります。
当日は濁っていてちょっと残念でしたが、透明度があったら楽しいでしょうね。

左岸上流側から「洗堰」です。

ここが分水地点で、向こう側が信濃川上流、左方向が「洗堰」がある信濃川下流側、右方向が可動堰がある大河津分水路側です。

右岸上流側から、大河津分水路に設けられた可動堰を写しました。
これからあそこまで歩きます。

上の画像を写した場所で、上流方向を写しました。

「旧洗堰」を分水路側から写しました。写っている建物は信濃川大河津資料館です。

可動堰に近づいてきました。


可動堰の下流側です。
右側に写っているコンクリートは、可動堰が出来る前に存在した自在堰の跡だそうです。

自在堰跡付近から見た可動堰。

自在堰付近にあった案内板。
可動堰も老朽化が進んでいるために新可動堰を建設中のようです。

堰の工事も進んでいました(可動堰付近からズームで撮影)。

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