【 中村家住宅 】

中村家住宅(なかむらけじゅうたく)は、中城村にある歴史的建造物の民家で、国の重要文化財に指定されています。
当家の祖先の賀氏(がうじ)は豪農で、琉球王国の官人である護佐丸(ごさまる)が読谷から中城城に移った時に共に移り、その近くに居を構えました。
護佐丸が阿麻和利(あまわり)に滅ぼされた後は不遇の時代が続きましたが、1720年頃には地頭(本土の庄屋にあたる役職)に任ぜられるまでになりました。
現在の屋敷は主屋<(ウフヤ(母屋)・トゥングワ(台所)>・アサギ(離れ座敷)・高倉(籾倉)・フール(豚小屋)・メーヌヤー(前の屋・家畜小屋兼納屋)・ヒンプン(顔隠し塀)・カー(井戸)で構成されていて、周囲はフクギと石垣で囲まれています。
<パンフレットから>

画像からも分かるように、訪問した時は大雨状況でした。

(2010年5月14日訪問)
 
10:06頃、中村家住宅駐車場に着きました。画像左側の受付で入場料を支払います。
石垣は琉球石灰岩で出来ています。
この石垣と防風林としてのフクギ、漆喰で塗り固められた重い瓦は台風に備えるための工夫だそうです。
入口の正面は、顔隠し塀で、外から直接母屋が見通せないようになっています。
<パンフレットから>
屋根の上には魔除けのシーサーがあります。
赤瓦は漆喰で固められています。
ヒンプン(顔隠し塀)、高倉(籾倉)、ウフヤ(母屋)です。
高倉(籾倉)です。
高倉から見たアシャギ(離れ座敷)です。
画像左の建物はメーヌヤー(前の屋・家畜小屋兼納屋)で、右側が母屋に通じている台所です。
メーヌヤーの左側が牛・馬小屋で、右側(画像奥の方)に豚小屋があります。
牛・馬小屋です。
フール(豚小屋)です。
トゥングワ(台所)です。
台所から「板の間(と言っても畳が敷いてあります)」
画像中央、蛍光灯の下側(右側)に開いている引き戸がありますが、その戸の所から写したのが次の画像です。
板の間側から見た、手前から三番座(居間)・二番座(仏間)・一番座(客間 卓が置いてあるところ)です。
それぞれの部屋の裏(画像右方向)には各一間ずつ裏座があり、寝室などとして使われました。
二番座にある仏壇。
中庭側から見た、右側から一番座・二番座・三番座です。
上の画像を写したところで、母屋の軒先と高倉です。
母屋の屋根。
軒先を支えている柱も趣があります。

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