【 急行きたぐに 】

「急行きたぐに」は新潟と大阪を結ぶ寝台急行列車です。
583(583系は581系の改良型)系電車の10両編成で運転されています。
急行きたぐには2007年現在、583系電車が定期列車として運用に充当される唯一の列車だそうです。

車両編成は、新潟方向が10号車で、10〜8号車がB寝台車、7号車がA寝台車、6号車がグリーン車、5号車がB寝台車、4〜1号車が自由席車です。
きたぐにのB寝台車両は、2007年現在、日本で定期列車として3段寝台車両が使用される唯一の例だそうです。

(2008年1月14日乗車)

大阪駅のホームに入線した、新潟行き急行きたぐにの先頭車両。
1月14日23:27発、私の寝台はB寝台9号車7番上です。

ヘッドマーク。

新潟へ向かう場合の先頭車両は10号車です。急行きたぐにはJR西日本の所有車両です。

10号車。
クハネ581-35は、583系電車の制御車(ク)でB寝台(ハネ)を意味しています。
制御車は運転台が設けられた車両のことです。
583系の制御車には「クハネ581(クハネ581-1〜9は581系、クハネ581-10〜41は583系)」と「クハネ583」の2種類があります。

<以下は、車両に詳しい仲間の解説です。>
581系クハネと583系クハネ両車の違いは電動発電機の容量に違いがあり、581系クハネは運転席の後部に機械室が設けられ、そこに150KVAのMG(発電機)が搭載されています。
一方の「583系クハネ」は210KVAのMGが車体に吊り下げて搭載されています。そのため機械室が有りませんので乗車定員に違いがあります。横から見ると違いがわかると思います。
車両形式は主制御器を持った電動車の「モハネ581」が60ヘルツ、「モハネ583」が50・60ヘルツ共用となっています。

なお485系は交流電源の周波数の違いから電動車には60ヘルツ用の「モハ481」、50ヘルツ用の「モハ483」、両用の「モハ485」、が有りますが、制御車はすべて「クハ481」となっています。また横軽協調用の489系がありますが、制御車を含めすべて「489」となっています。
余談ですが、電動発電機は3相交流440Dで、60ヘルツとなっています。東日本管内でも蛍光灯は60ヘルツ用となっています。

10号車と9号車の連結部分。

9号車。
モハネ583は、583系電車の動力車(モ)でB寝台(ハネ)の車両を意味しています。
動力車は、推進用のモーターを搭載した車両です。
電車列車は複数車両に動力を分散配置する方式である動力分散方式が採用されています。
つまり、動力を持つ車両と持たない車両が連結されているのですが、この車両(モ)は動力を持つ車両なんです。
ちなみに、モーターを備えた制御車は「クモ」です。

8号車。

7号車。
サロネ581−6は583系電車の付随車(サ)で、A寝台(ロネ)の車両を意味している。
付随車は、動力を持たない車両のことです。
サハネ581形からの改造による新形式サロネ581形が用意された
  • サハネ581-1〜12 (Tn:座席定員60人(4人掛ボックス×15)・寝台定員45人(3段×15))は581系

6号車。
サロは、付随車(サ)のグリーン車(ロ)のことです。
上のA寝台もこのグリーン車もそうですが、付随車です。
動力を持たない付随車はモーター音がしないから、より静かです。だからA寝台やグリーン車には付随車が使われるんですよね。

5号車。

4号車。
この編成では4号車〜1号車は「ハネ」を使っていますが、寝台設備は格納したままで、座席の自由席として運用されています。

3号車。

2号車。

1号車。

後尾

普通車自由席にも入ってみました。

同じく普通車自由席。

グリーン車にも入ってみました。

そろそろ出発時間になるので、探検を終えて9号車に戻りました。
B寝台に更衣室があったこと、知りませんでした。
B寝台にも浴衣が用意されているのですが、使ったことがないもので・・・・。



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