信濃川水系にある水力発電施設を紹介しています。
数年間にわたって違法な取水を繰り返し、嘘の報告をしていたJR東日本は、平成21年3月10日に取水許可を取り消されました。しかし、21年3月22日の段階では、結果的に取水をしているのではないかと想像できます。
取水許可取消し翌日の宮中ダム等の様子は、過日ご案内しました。
その時、山本山調整池の水槽から水があふれ出ているのを目にしました。しかしその時は、「途中の水路に溜まっている水が流れ出てきているんだろう。」と思っていました。
3月11日、山本山調整池の後、浅河原調整池や宮中取水施設などをまわりましたが、宮中沈砂池の終端部では水門の隙間から水が出ているのを見ました。その時は、仕方なくそうなっているのだと思っていました。
その後どうなったのかと思い、21年3月22日に宮中ダムと浅河原調整池に行ってみました。
宮中ダムは3つの水門が開けられていて3月11日の状況と同じでした。
浅河原調整池では、2つある水槽のうち一方から少しずつ水が溢れていました。
宮中ダムを完全に解放してしまわないと、結果的に取水している状態が続きますね。
しかしそれは、十日町市の流雪溝(りゅうせつこう:雪を流す側溝)などの水を確保するために、やっていることなんですね。
3月11日の画像です。山本山調整池の水槽から少しずつ溢れる水が確認できました。。 |
これは3月11日の画像ですが、3月22日も同じような状況でした。 |
3月11日17:06頃、沈砂池の終端部の画像です。 沈砂池の終端部に6つの水門があり、そのこちら側に赤い水門が2つあります。 向こう側が上流方向で、この水門のこちら側が水路トンネルです。 2つの水門のうち1つが上がっていて、閉まっている水門の上部に水しぶきが2つ写っています。 宮中から浅河原調整池までは2本の水路トンネルが通っています。 それぞれの水路トンネルごとに、ここに写っている赤い水門があるわけですが、その一方が開いているのですね。 |
ここから下は3月22日の画像です。 浅河原調整池の水槽は、それぞれの水路トンネルの水を受けるようになっていますので、2つに仕切られています。 画像右側の水槽の脇に水しぶきが見えると思います。 |
ズームで見るとわかりやすいと思います。 これは、調整池に水を開放するための施設ですが、宮中で取水されていなければここに流れはありません。 2つ上の画像の「開いている水門」からの水路トンネルはこちらに通じているのです。 |
水槽部分をズームです。 手前の水槽の水位が、向こう側の水槽の水位より上がっています。 |
角度を変えて、宮中の閉まっている水門側の水路トンネルが通じている水槽です。 |
ご覧のように、水は溢れていません。 |