【 相生鉄道公園 】

相生線(あいおいせん)は、日本国有鉄道が運営していた鉄道路線(地方交通線)で、石北本線美幌駅から分岐し、津別町相生の北見相生駅までを結んでいました。
1980年の国鉄再建法施行を受けて特定地方交通線に指定され、1985年に廃止されました。
津別町では駅舎等の関係資料を往時の姿に修復し、終点の北見相生駅構内に鉄道公園として整備しました。

(2009年8月23日訪問)
 
公園施設の配置図です。
自転車トロッコは見つけられませんでした。
「あいおい物産館」付近から「キハ」「スハフ」方向です。
同じ場所から「旧機関庫」方向です。
この画像に写っている木造の建物に近づいてみると、次の画像です
旧機関庫でしょうか・・。
内部です。
建物の前に古い湯たんぽが・・・。
美幌駅方面に続いていた線路です。
振り返って、「キハ」方向です。向こうに歩いていきます。
レールを枕木に止めているのは、
犬釘(いぬくぎ)です。
「定位状態」にある「だるま転てつ機」です。
レールとレールをつなぐ「継目板」。
この白いものは「クリアランス標識」です。
線路が交わる場所に設けられるもので、この内側に車両・列車を留置しておけば、車両・列車同士の接触を防げるという目印になります。

車両と列車について:列車とは、停車場外を運転する目的で組成された車両のことです。
キハのところまで来ました。
レールの間にある白いものは「ATS地上子」で、車両に詰まれたATS車上子に停止信号を送るものです。
キハは、ご存知の方も多いと思いますが「気動車(キ)の普通座席車(ハ)」を表しています。
キハ22型・・・、これ以上の分類はわかりません。
万が一、車両が逸走した場合に車両を脱線させて止めるための「脱線器」です。
客車「スハフ」です。
ス:客車の重量を表しています。ハ:普通座席車を表しています。フ:動力が無い付随車であることを表しています。
昔の車両はトイレは垂れ流しだったんですよね・・・^^;)。
無がい貨車の「トラ」です。トは無がい車(屋根なしの車)を、ラは積載重量(17〜19トン)を表しています。
連結されている状態の「自動連結器」です。
開放する時はこのように、テコを持ち上げることによって連結器の上のピンが持ち上がり、連結器が開きます。
画像右側の長方形のプレートは、黒く塗られていますが本来は白いもので、ブレーキがある側を示していて、このマークがある側に下の画像のようなブレーキがあります。
両方にこのマークがついている、つまり両サイドにブレーキがある場合もあります。
駅構内やヤードにおける貨物列車の組成では、機関車などで貨車を突き放し、その貨車に連結係りが乗って、このブレーキでスピード調節しながら、貨車を目的の場所に誘導するという方法がとられていました。
とても危険が伴う作業で、大きな怪我を(時によっては死亡事故も)する人もいました・・・。
連結した状態のように見えますが、ピンが上がっているので、このままでは2つの貨車は離れてしまいます。
トラと繋がって(いるように見えて)いたのは、このワムです。
ワは有がい車(屋根つきの車)を、ムは積載重量(14〜16トン)を表しています。
貨物列車の最後部に連結された、車掌が乗車するための緩急車です。
今の貨物列車には緩急車は連結されおらず、最後尾を示す標識(赤色の丸い標識)が付けてあるだけです。
キ703(広幅雪掻車)
キ703(広幅雪掻車)です。
これについては、何もわかりません・・・。
広げられた除雪板部分(内側)。
キ703(広幅雪掻車)その2
「旭」と記されていますから、旭川鉄道管理局に所属していた車両ですね。
別角度で、展示車両の全体像です。画像右側に写っている駅舎については「北見相生駅」でご案内します。
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