ある日、昼飯を買うためにコンビニに行った。コンビニのレジのそばには季節モノが置いてあったりする。
私が行ったコンビニにはだんごが置いてあった。
「この時期だからだんご」なのだろうが、今なら、だんごといえば、言うまでもなく昨年の「だんご三兄弟」
のヒットとそれを巡る各位の様々な動きが思い出される。
当時は、それまでだんごを口にすることなどほとんどなかった人も食べたんじゃないかなぁ・・・。実は私も・・・。
だんごは嫌いじゃないし、食べれば美味しいと思う食べ物だが、スーパーやコンビニで買うことはなかった。
ところが、昨年は5本くらいは食べたと思う^^;)。
理由を分析してみると、やはり「歌のヒット」が大きい。毎日、頻繁に、自然と聞かされていたんだから・・・、それで、なんとなく「食べようかなぁ」ってなってしまう。
次に、当時1本入りのパックのものが販売されていたというのもあるだろう。
事実、私が買ったのは全てそれだった。
というのは、それまで目にしたのは1パックに少なくとも3本くらい入っているので、
「3本も(美味しく)食べきれないなぁ。」という思いがどこかにあったんだと思う。
その「1パック1本入りのだんご」は串に3個のだんごがついていた。
(あくまでも、「ついている」のであって、「刺さっている」のではないということは、
当時だんごを取り上げたTV等で、多くの皆さんも知ることとなったよね。)
そう、「だんご三兄弟」のブレイクによって、それまでだんごは一つの串に4個だったのに、3個に変えたところもあった。
「串付だんご」を作る機械を見ると、(4個のだんごを作るための)4本の溝がついた筒が向きあっている様子がわかるが、
それで3個のものを作るのは不可能だということは想像がつく。
3個のだんごを作るには設備投資が必要なのだ。
「4個のままにしたところ」と「3個に変えたところ」、正解だったのはどっちなんだろう?。
昼飯を買った時、私が見ただんごは4個のもので、1パックに3本くらい入っていた。
ちなみにそのコンビニは、昨年「3個の1本入り」を売っていたコンビニである。
思えば、今年だって3個のものでもいいような気もするのに何故?。3個は「時代遅れ」「古さ」を感じさせるのか?。
ところで、当時だんごの数が4個から3個に変わった要因は「消費者サイド」にあったのか、それとも「企業サイド」にあったのだろうか?。
「他社に先んじて、消費者に受け入れられたい」と考えた企業が変更に踏み切ったのだから、突き詰めれば、消費者サイドにあるんだろうなぁ。
それを捉えて、マーケティング論では「消費者は神様」と言われることがあると思う。それは、一面(マーケティング論)から見ると正しい。
しかし、それでいいんだろうか?。
以前、某宅配便業者のコマーシャルに「日本のわがまま運びます」というのがあった。
コピー的には面白いのだが、消費者のわがままを企業があおった時、そこにあるのは・・・。
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