我が国では、たとえ問題提起でさえあっても、本音を言うことが許されなくなっているように思う。
(叩かれたくなかったら)建て前だけを言うことが賢明な生き方なんだろうな・・・。
茨城県教育委員の長谷川智恵子氏(71)は「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないのか」「茨城県では減らしていける方向になったらいい」などと発言し、非難を浴び辞職したのでした。
朝日新聞デジタル(2015年11月20日)
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http://www.asahi.com/articles/ASHCN54BZHCNUJHB015.html
<記事のコピー>
障害児の出産をめぐる発言を撤回、謝罪した茨城県教育委員の長谷川智恵子氏(71)が20日午後、橋本昌知事に辞職を申し出た。
長谷川氏は18日に開かれた県総合教育会議で「妊娠初期にもっと(障害の有無が)わかるようにできないのか」「茨城県では減らしていける方向になったらいい」などと発言。
県や県教育委員会に多くの意見や批判が寄せられ、翌日に発言を撤回、謝罪のコメントを出していた。
長谷川氏は20日、「大変お騒がせしてしまったこと、県民の皆様、ご不快な思いをかけているすべての皆様、特に障害のあるお子様をお持ちのご家庭に、心からのお詫(わ)びを申し上げます」とコメントを出した。
長谷川氏は今年4月に教育委員に就任した。東京・銀座の日動画廊副社長で、茨城県笠間市の笠間日動美術館副館長。
一方で、厚生労働省は2014年度に市町村などが把握した障害者への虐待件数が2276件(前年度比4件減)だったとする調査結果を公表し、家族など「養護者」からの虐待が全体の73%を占めたという。
時事ドットコム(2015年12月22日)
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http://www.jiji.com/jc/zc?k=201512/2015122200805&g=soc
<記事のコピー>
厚生労働省は22日、2014年度に市町村などが把握した障害者への虐待件数が2276件(前年度比4件減)だったとする調査結果を公表した。
家族など「養護者」からの虐待が全体の73%を占めた。被害を受けた人は2703人(同44人増)。うち死亡者は3人で、いずれも養護者による虐待が原因だった。
調査は、虐待を発見した人に市町村への通報を義務付ける障害者虐待防止法に基づき実施しており、今回が3回目。
加害者別に見ると、養護者が1666件(同98件減)、福祉施設職員311件(同48件増)、雇用者ら職場関係者が299件(同46件増)。
厚労省は職場での虐待の増加について「日常的に虐待が起きていると周囲も慣れてしまいがちだったが、啓発活動などを通じて管理者の意識が高まり、通報が増えたからだろう」と分析している。
障害種別では知的障害者が最も多く、特に施設職員から虐待を受けた人のうちの76%占めた。
障害とは別だが、亡くなった私の叔母さんが「ある程度の豊かさがなければ、優しささえ持ちにくくなるというのが現実なんだよ・・・。」と言っていたのを思い出す。
障害者と暮らす家庭もそうだと思うし、経済的に豊かな家庭ばかりではない。
「だったら、政府はもっと金を出せ。」という展開も有りだろうけど・・・。
長谷川氏の発言は非難されるべきものだったのだろうか?。
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