【 組織内の風通し(報告・連絡・相談をめぐって) 】


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 以前勤務していた会社は社員教育に熱心であった。
 自前の学園を持っていて、そこが実施する通信教育やその学園に従業員を集めての教育など、やる気さえあれば勉強し、試験を受けて昇進する道が開けていた。
 そこでの教育は実務的なことはもちろんのこと社会人としての一般教養的なものもあった。思えば、そこでの日々は今とても役に立っている。

 そのうちの一つに「報告・連絡・相談の重要性」ということがあった。
 組織として仕事を行っていくためには、言うまでも無く報告・連絡・相談が不可欠である。
 しかも組織の能力を高めようと思えば「良い報告・連絡・相談」をしなければならない。

 皆さんの所属している組織ではどうだろうか?。良い報告・連絡・相談がなされているだろうか?。
 「うまくいっていないんだよね。」という方もいらっしゃるのでは?。
 私もいろいろな組織にかかわったことがあるが、いろいろな所があった。中には絶望的な所も・・・。

 それがうまくいかない原因はいろいろあると思うが、報告・連絡・相談の仕方が悪いだけではないようだ。言うまでも無く、報告・連絡・相談は「する人」と「受ける人」があって成り立つ。組織内では、通常下のものが「する立場」に、上に立つものが「受ける立場」に立つことになる。
 報告・連絡・相談がうまくいかない原因は「する人の能力の無さゆえ成り立たない」場合と「受ける人の能力の無さゆえに成り立たない」場合に分けて捉えることが出来る。もちろん複合的な場合もあるが、そう言ったケースは最悪である。

 これも良く言われることだが「報告・連絡・相談を受ける立場になったら、それがスムーズに出てくるような環境作りに気を配らねばならない」ということがある。「組織内の風通しを良くする」ことが大切なわけである。これをしないでいて、さらには自らが風通しを悪くしておいて「ウチの連中は報告・連絡・相談がなっていない」と愚痴るようなケースを見うけるが、これではリーダー失格ということになる。
そういった組織では報告・連絡・相談が停滞するだけではなく陰口が多くなる。

 ところで 、「する人がNGである場合」と「受ける人がNGである場合」では、どちらがその組織にとって不幸なのか?。
 以前「ちょっと秘密のページ」の「指導者の力量」というタイトルで書いた一文を紹介することによって私の意見としたい。

『その集団の成果は構成員の働きと指導者の力量によって生まれてくるわけだが、「構成員の働きを如何に引き出すか」ということさえも指導者にかかっているといっても過言ではない。』ということである。
つまり、「する人がNGである」こと以上に「受ける人がNGである」ことのほうが、その組織は見込みがない。

さて、私自身は・・・、上述のことを踏まえて振舞おうと考えているのだが、実際はどうなんだろうか。
自信は・・・、無い。
  
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