少し前「価格破壊」という言葉が流行った。
今もそういったことを売りにしている商売もあるらしい。
安い物を買えるってことは、基本的に、消費者としてはありがたいことである。
だけど消費者は常に消費者なんだろうか?。
破壊されてしまったような価格で販売された商品を作った(あるいは流通させた)人々のくらしは
安泰なんだろうか?。
つまり、消費者にとって安い理由はどうでもいいのだろうか?。そして何より、消費者と生産者は
(相手が苦しんでも己さえ良ければそれでいいというような)
別の次元の存在なのか?。
−−−フィクションの会話−−−
妻「今日、ビックリするくらい安い買い物をしたのよ。
どこかのメーカーが資金繰りで倒産を避けるために原価割れの販売をしたんだって。」
夫「そうか、どこも大変なんだな。」
妻「だけど、消費者にとってはありがたいわよね。ほら、結構いい品物でしょ?。」
夫「・・・・。ウチの会社で作ったヤツだ。」
こんな風に劇的なことは無いかもしれないけど、巡り巡って、同じような状況は無いと言えるのか
なぁ?。
私は消費もするけど生産もしている。
だから、自分が生きていくうえで消費するものを手に入れるために、がんばって生産はしたいと思う。
一方で、そういう思いでした生産は破壊されたくない。
しかし、世の中は理屈どおりには回っていない、そして厳しい。