2001年9月15日、町中・一区合同の敬老会が開催された。 他の行事と同じように、我々役員は数日前から打合せを重ねると共に、全員で当日の準備をした。 9時から地域の集会所に集合して、掃除・座卓やコップなどの準備に汗を流し、11時からの開会に備えた。 昨年まで、敬老会の対象者は70才以上の皆さんだったのだが、今年から71才以上になった。来年は72才以上、再来年は73才以上・・・・、最終的には75才以上の方が対象になるそうである。 今年70才になった人は75才までその対象にならないわけで、その方々には気の毒なことになった。 宴会が始まり、役員はお酌などで接待をさせてもらった。私もビールビンと徳利を持ってご長寿の皆さんの間をまわった。 そんな中で、私はその方を存じていないのだが、「オクデ(これはウチの『屋号』である)のせがれさんだね」といった声をかけていただくことが何度かあった。 そしてそのうちの一つに、「俺はお前さんの父ちゃんの同級生なんだよ」という話があったことが印象的であった。 ウチの親父は50才で亡くなったのだが、時は過ぎたものの、私の中では亡くなった時の面影しかないのである。あの頃は体も柔らかく筋肉質であった親父の姿なのである。 しかし思えば二十数年が過ぎていた。 その方のお歳をお聞きすると74才ということであった。 「今、親父が生きていたらどんな姿なんだろうなぁ。そしてそうだったら・・・、私が取り囲まれている環境はどうなっていたんだろう。」などと思いながら、お話を伺った。 2001年9月15日の敬老の日、私にとって良い一日であった。 |