【 「オカリナ」デビュー(その1) 】

 昨年(2000年)、この地域の行事の一つである「桂地区大演芸大会」が実施された。
 「桂(かつら)地区」とは、我が町中町内と第一区町内を合わせた地域のことを指していて、 盆踊り大会や町内対抗運動会などでは両町内が行動を共にする。

 補足しておくと、桂地区では「演芸大会」と「仮装盆踊り大会」を隔年で実施していて、昨年(2000年) は演芸大会の年だったのである。

 演芸大会といった行事は多くの地域でも同じようなことが行われていると思うが、積極的に参加する人っているんだろうか?。
 きっと、あまりいないんだろうなぁ・・・。そんなわけで、町中町内では各組ごとに出し物を出さなければならないことになっている。昨年、我々2組では「オカリナと合唱」をすることになった。

 これには前置きがある。1998年の演芸大会の時、組長さんから「伸ちゃん、オカリナをやっているらしいけど 、演芸大会で披露してくれない?。」という依頼があった。  しかし、私は「とても人様の前で吹けるような状況ではありません」と申し上げて固辞した。 断った代わりに、「再来年(2000年)はやる」という約束をしたのであった。

 そして、いよいよ2000年の演芸大会、組長を務めることとなった私は(立場上も)もう逃げることは出来なかったというわけである。
 2組の出し物を決める集まりを持った時、一人でオカリナを吹くことも止む無しというつもりで、皆さんに演芸大会の出し 物をお諮りしたところ、結局「オカリナだけでなく、皆で合唱もやろう」という事になった。私はちょっとホッとしたのだった。
   さて、決まった曲目は「花」と「里の秋」、なんと「花」は2部合唱で歌うことになったが、練習時間もほとんど無く・・・「無謀」ともいえる計画だった。

 「その2」に続く・・・


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