2001年7月15日(日)、じっとしていても汗が出てくるような猛暑の中、地域の運動会があった。これは私が住んでいる町中町内と隣の一区町内が一緒になった「桂チーム」、町中の隣町内の「山谷チーム」、山谷町内の隣の市ノ口町内と岩山・池の又町内が一緒になった「南部チーム」の対抗で行われる運動会で、29回を数えるそうである。 「29回を数えるそうである」という書き方で想像がお付だと思うが、私は今まで参加していなかった。正確に言うと「中学生くらいの時に一度だけ、出ろと言われて出たことがあった」のだが・・・。県外で暮らしていた時期は別にすると約12年間、参加する機会はあったのにしなかったが、今回は準備係としても参加しなければならなくなったのである。 こういったことは、町内の役員をやることになった時にわかっていたわけで、やらねばならない以上積極的に参加することにした。 当日は岩沢小学校の校庭に8時に集合し、9時からの開会に向けてギラギラの太陽の下で準備にとりかかった。もちろん、日焼け止めクリームを塗ってね。 準備や競技を進める中で「あの人は多分中学校の時の1年先輩だな」とか「学年はわからないけど子供の頃に見たことがある」といった人を沢山見かけた。小さな地域だし同じ中学校や小学校に行ってたんだから当然と言えばそのとおりだが、髪の毛が薄くなったり太ったり、おじさんになってもどこかあの頃の面影を残している顔を見つけるたびに小さな驚きだった。 また町中町内の人々についても、道普請や町内総会などに出てくるのはお父さんが多いわけで、そういった所で何度か一緒になると見覚えがあるのだが、他の家族の方って拝見する機会が無ければほとんど知らなかった。運動会当日のもう一つの発見は「町中町内にも若い人がいたんだなぁ」ということだった。 さて、競技の方だが、昨年は優勝が山谷、準優勝が南部、3位が桂だった。いろんな人の話を聞いていると、桂チームは弱いらしい。 私が参加したのは競技は「大縄跳び」で、これは2名の人が向かい合って縄を回して30名くらいの人が一緒に跳び、何回跳べるかを競うものであった。山谷チームが十数回跳んだのに比べて我がチームは2回しか跳べなくて、得点アップに貢献できたという感じではなかった。 しかし、他の競技では桂チームの活躍は目覚しく、なんと今年は桂チームが優勝したのであった。 ものごとに一生懸命に取り組む姿は素晴らしい。 捉え方によっては「たかが地域の運動会」「たまたま割り当てられた参加種目」なわけだが 、その場に立った多くの人は一生懸命に取り組んでいる。結果的に2回しか跳べなかったが、我々もその時は全てのメンバーが集中していた。 最終種目の「年齢別男女混合リレー」では、私はトラックのコーナーの内側に立っていたので走ってくる人達を間近で見ることができたが、その姿には感動さえした。 今までは、「地域の運動会に参加する人って義務感で参加しているだけなんだろうな」と思っていたのだが、どうやらそうだけでもないらしい。 大会終了後「桂チームの打ち上げ」が盛りあがったのは言うまでもない。 ところで、こんなふうに書いてきてなんだけど、来年も運動会があるかどうかはわからないが、あったとしても私は「参加したくなーい」と思っているんだろうなぁ。 |