小千谷市 岩沢

新潟県小千谷市の南端に位置する岩沢の紹介です。

五由里神社(いゆりじんじゃ) 桂地区

「中魚沼支部神社銘鑑」には、岩沢地域の神社として五由里神社、矢放社三ツ宮神社十二社三柱神社白山社(大崩地区)白山社(池之平地区)の7社が紹介されています。
ここでは桂地区の五由里神社について、その記述や写真、現在の様子をご紹介します。

平成12年6月に発行された「中魚沼支部神社銘鑑」は平成12年5月末現在における旧中魚沼郡内に存在する神社を調査・紹介したもので、編集は中魚沼神社銘鑑編集委員、発行は中魚沼神職会になっています。

神社銘鑑に記載されている神の名は、馴染みのある分かりやすいと思われる名に替えたものもあります。
また追記した文章もあります。
旧神社の様子は→五由里神社の祭り 、仮安置していた時の様子は→五由里神社の跡 、遷座式の様子は→新五由里神社 でどうぞ。


*神社名 五由里神社(いゆりじんじゃ)
*鎮座名 旧地:小千谷市大字岩沢688番地(細田沢人)
       現在地:小千谷市岩沢837番地18
*祭神
金山彦命(かなやまひこのみこと) 
大山祗命(おおやまずみのみこと) 
天八阪彦命(あめのやさかひこのみこと)
天照大神(あまてらすおおかみ) 
月讀尊(つくよみのみこと)
天忍穗耳尊(あめのおしほみみのみこと)
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)
 
*創建年月日 明治41年9月22日
*社殿・境内 社殿5.75坪 境内224.25坪
*氏子総数 127戸
*責任役員数 3名
*年間行事 8月最終日曜日。町中・第一区の祭を合同で行う。
*沿革
 祭神の多いのは五由里神社の名の示すとおり、五集落の社を合祀したものによる。
 集落名社名は、町・上段 (天照大神・月夜見神)日月社、中・谷内(金山彦命)金山社、塩沢・細田沢(大山祇命)十二社、坊・久保田(熊野権現・宇賀御魂命)権現様、島・宮ノ久保(飯綱権現)飯綱様である。
 合祀の際の社殿建築の経費は、当時の氏子が協力して拠出した。その額は拠出者名とともに、社殿の内壁に掲額されている。
         参考文献 中魚沼郡誌上巻


<以下は中魚沼支部神社銘鑑の記述ではありません>

天忍穂耳・瓊瓊杵・彦火火出見・鵜葺草葺不合は熊野権現の由来ではないかと思われます。

天八阪彦命(あめのやさかひこのみこと)は、あまり馴染みがないのですが「邇芸速日命に従って天降った三十二人の防衛(ふさぎのもり)の一人」という解説をしているサイトがありました。→http://www.genbu.net/saijin/yasakahiko.htm 
『先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ) 第3巻「天神本紀」 ニギハヤヒ神話、出雲の国譲り。』に記述があるらしい。

五由里神社は中越地震で大規模半壊の被害を受けたため、鎮座地を遷して再建されました。
現在地は新潟県小千谷市大字岩沢〇〇番地、不動寺の傍です。

天忍穗耳尊(あめのおしほみみのみこと):瓊瓊杵尊の親・天照大神の子
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと) :彦火火出見尊の親
彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと):山幸彦のこと、鵜葺草葺不合命の親

鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと):神武天皇の親


桂地区 旧五由里神社 正面

中魚沼支部神社銘鑑に掲載されていた画像、旧五由里神社です。


桂地区 旧五由里神社 側面

中魚沼支部神社銘鑑に掲載されていた画像、旧五由里神社の側面です。


桂地区 五由里神社 鳥居と社殿 

平成31年4月に写した、現在地の五由里神社と鳥居です。


桂地区 五由里神社 正面

正面から写しました。


桂地区 五由里神社

別角度で五由里神社を写しました。

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